さて今回のテーマは「恋愛における束縛」について。
束縛をする・されるのって、たしかに愛ゆえなのかもしれないけど、行き過ぎるとストレスフルな関係に陥ってしまいがち……。しかも「好きだから」と言われると強く言い返せないという人も多いんじゃないでしょうか。
この記事では、束縛の正体や、束縛する人が抱えている心理、さらに束縛されやすい人の特徴ややめさせる具体的な方法を解説していきます!
束縛されてるかも…?まず知っておきたい“健全な関係”とは
まずは「束縛」とか「自由を奪われてる」なんて話に入る前に、そもそも“健全な関係”とは何だろう?ってところを考えてみたいと思うんですよね。
私自身、恋活・婚活を続けてきた中で思うのは、お互いが自分らしさを保ちつつ、相手を尊重できる関係こそが心地いいということ。
誰しも一人の人間ですから、自分だけの時間や交友関係、仕事、趣味……いろいろな活動があって当たり前。そこを無理やり狭められると、やっぱり息苦しく感じるわけです。
• 仕事帰りに友達と食事してもOK
• 週末は趣味を楽しんでもOK
• SNSだって、自分のペースで使いたい
こういう自由を認めたうえで、その自由をまるごと受け入れてくれるのが理想的なパートナーシップですよね。もちろん、そこの温度感やさじ加減はカップルによって違います。「毎日連絡するのが当たり前」って人もいれば、「1週間に数回でいい」という人もいる。
だからこそ、自分の常識や価値観を相手に押し付けすぎないことが大切。そう、束縛のない“健全な関係”とは、互いを理解し合い、話し合いながらバランスを取ることだと思うんです。
そもそも“恋愛における束縛”とは?
改めて、束縛とは何でしょうか。ザックリ言うと、相手が自由に行動することを制限しようとすることですよね。
たとえば……
• 「異性の連絡先消して」
• 「仕事の飲み会は男女比が気になるからやめて」
• 「誰とどこに行くのか1時間おきに報告して」
ひとつひとつは「心配してるだけ」と言われるかもしれませんが、行き過ぎると息苦しくなるのが束縛の怖いところ。
そういう「制限」ってやっぱり本来、幸せな恋愛に必要なものではありませんよね。「彼女・彼氏のことを大切にしたい」「もっと一緒にいたい」というプラスの感情が、歪んで相手を管理下に置こうとする……それが束縛の特徴と言えます。
束縛す女性の7つの行動パターン
では、束縛って実際どんな形で表れるの?ということで、よくある7つのケースをザッと挙げていきます。もし「あれ、彼女や気になる子もコレやってる…!?」と思ったら、注意信号かも。
常に一緒にいようとする
束縛の代表的な行動の一つが「とにかく常に一緒にいたがる」というものです。
具体的には、「平日の仕事終わりや休日の空き時間はすべて一緒に過ごそう」「ちょっとした用事があっても、自分の目の届く範囲にいてほしい」という要求を頻繁にしてくるのが特徴。初めのうちは「こんなに私を好きでいてくれるんだ!」とポジティブに受け止められるかもしれません。けれど、それが当たり前になってくると、徐々に息苦しさを感じてしまうことが多いんです。
さらに、このタイプは一度「一緒にいるのが当たり前」になってしまうと、あなたが別の予定を入れたり、一人でどこかへ行こうとしたりするだけで不機嫌になりがちです。ちょっとした買い物や、友達とカフェに行く行為でさえ「どうして自分を連れていってくれないの?」と責められることもあります。その結果、段々と外出すらしにくくなり、仕事以外の時間は常に二人きり…という閉鎖的な状況に陥ってしまうのです。
もう一つ注意したいのは、「離れている時間」を過剰に嫌うために、出張や旅行など長時間一緒にいられない状況が訪れると、相手が極度に落ち込んだり、苛立ちをぶつけてきたりするリスクが高い点。こうした極端な行動に巻き込まれないよう、自分にとって大切な趣味や交友関係をきちんと伝え、適切な距離感を取る話し合いが必要になるでしょう。
行動を全部把握したがる
こちらも束縛の典型的なパターンです。「今どこにいるの?」「何時に出て、何時に帰る予定?」「誰といるの?」など、あなたの行動を事細かに把握しようとするのが特徴。ちょっとしたサプライズや、急な予定変更さえも「なんで言ってくれなかったの?」と責め立てられることがあります。自分としては「そこまで詳しく報告する必要ある?」と感じるようなことまで逐一聞かれると、正直息が詰まってしまいますよね。
さらにエスカレートすると、あなたが予告していない行動を取るだけで「嘘ついてたんじゃないの?」と疑いの目を向けてくることもあります。たとえば、仕事の合間にコンビニに立ち寄ったり、偶然友達を見かけて少しだけ立ち話をしたりしただけなのに「そんなこと聞いてない」と責められる場合も。こうなると、些細な外出や雑談すら言い出しにくくなり、本来なら楽しいはずのプライベートが監視下に置かれてしまうわけです。
行き過ぎるケースでは、「GPSを使って居場所を常時確認させて」と求められたり、勝手にあなたのスマホに追跡アプリを入れていたりという、プライバシー侵害のレベルにまで発展することも。もちろん、それは恋人同士の“絆”ではなく「支配・管理」に近い状態。もし「そこまでしないと安心できない」と相手が言うなら、相当に大きな不安やトラウマを抱えている可能性があるといえます。
細かく連絡させる
この行動パターンは、ほとんどの束縛カップルに当てはまるといっても過言ではありません。具体的には「1時間おきにLINEしてね」「仕事が終わったらすぐ連絡して」「寝る前に必ずビデオ通話しよう」など、細かい連絡を義務づけるような要求がこれにあたります。一見、「マメな連絡ができるのは良いこと」にも思えますが、依頼してくる頻度が多すぎたり、連絡の速度が少し遅れただけで不安や怒りを爆発させたりするようなら要注意。
たとえば、あなたが会議中や運転中などでスマホを触れない時間が続き、返信が遅れただけで「何してたの?」「誰といるの?」「なんで返信しないの?」と追撃LINEや電話が大量に来ることがあります。これが頻繁に起こると、精神的にもかなり消耗してしまうのは想像に難くないでしょう。中には、返信が早いかどうかを常にチェックしており、何分以内に返事を送るのが“当然”といったルールを押しつけてくることもあります。
連絡は恋人同士の大切なコミュニケーション手段ですが、あくまでお互いが無理なく心地よいペースでやり取りできるのが理想ですよね。束縛をする人は、「連絡が途切れる=浮気や他の異性との接触があるかも…」とネガティブに結びつけてしまうため、連絡頻度を強制しがち。もし相手がそこまで強い不安を持っているのなら、なぜそう感じるのかを話し合い、「連絡できない時間はちゃんとある」という現実を理解してもらう必要があるでしょう。
SNSをチェックする
現代ならではの束縛行動が「SNSチェック」です。X(旧Twitter)やInstagram、TikTokなどを常に監視し、「誰をフォローしているの?」「どんな人と絡んでいるの?」と細かく干渉するパターンが該当します。場合によっては「異性をフォローしないで」「他の女性(男性)の投稿にいいねするの禁止!」という極端なルールを求めてくることも。これでは、SNSを楽しむというよりも、相手の機嫌を取るためのSNS利用になってしまいますよね。
さらに踏み込んでしまうと、あなたの投稿内容やコメント欄、タグ付けされている写真などを細かくチェックされ、「誰がこの写真を撮ったの?」「このコメントくれた人、どういう関係?」と尋問のようなやり取りが行われるケースも見受けられます。たとえあなたが仕事でSNSを活用していたとしても、恋人の不安を取り除くために運用を制限しなければならない状況に追い込まれかねません。
SNSはプライベートからビジネスまで多用途に活用される現代ツール。異性だけでなく、同業者や趣味仲間との交流でフォローや“いいね”をすることも多いはずです。そこにまで干渉されると、自分の交友関係や情報発信そのものが阻害される結果に。相手がなぜそこまでSNSに敏感になるのか、背景を探りつつ、利用目的や相手の不安なポイントをすり合わせる話し合いが必要です。
スマホをチェックする
SNSチェックよりもさらにプライベート色が強いのが、この「スマホチェック」です。恋人に「スマホ貸して?」と手渡すよう求めたり、あなたの知らない間に勝手に中身を見られたり…。中には、LINEや電話履歴、写真フォルダなどをくまなくチェックされるケースもあります。「山ほどある連絡先の中に、見覚えのない異性の名前がないか」「どんなやりとりをしているのか」などを全て確認したい、という心理がそこにはあります。
この行動は、束縛がかなり根深い段階ともいえるでしょう。実際、「見せられないものがあるなら浮気に違いない!」と主張されると、やましいことがないのに拒否しづらい雰囲気になりますよね。けれども、たとえ恋人同士であってもスマホは個人のプライバシーが詰まった場所です。友人や家族との会話だって読まれたくないかもしれない。そういった相手のプライベートを丸裸にすることに対して、抵抗を感じないのはかなり重症の証拠かもしれません。
もしこの段階まで来ている場合、単に「やめてよ!」と拒否するだけでは解決しない可能性が大きいです。相手の頭の中では「見るのを拒む=何か隠している」という思い込みが強く働いているから。また、スマホを見ても安心できず、一度見せてもらうと味をしめて今後も常にチェックする、という悪循環に陥る恐れもあります。根本的には「なぜそこまで心配になるのか?」をじっくり聞いてあげるとともに、あなたも「そこまでされると非常につらい」という苦しみを真剣に伝えることが必要です。
友達と遊ぶのを嫌がる
「友達と遊ぶ」「学生時代の仲間と集まる」という当たり前のコミュニケーションにさえ、強く干渉してくるのも束縛あるあるですよね。しかも厄介なのは、異性の友達だけでなく、同性の友達との予定にまで口を出してくるケースも多いということ。「俺(私)がいるのになんで友達と遊ぶの?」と、あなたのプライベートな交友関係や時間を丸ごと阻止しようとするわけです。
あるいは、「あの友達はあまり良い人じゃない」「一緒にいるとあなたの印象が悪くなる」などとネガティブなことを言って、友達から距離を取らせようとする人もいます。そうやって徐々にあなたの周囲の交友を削り落としていき、最終的に「恋人以外の人間関係がほぼない」状態に追い込むことも。こうなるとあなた自身も、交友関係を広げる機会を奪われ、いざというとき相談できる相手がいなくなってしまいます。
加えて、「友達優先するなんて、僕(私)のこと好きじゃないの?」という言い方をされると、「いやいや、そんなことはないんだけど…」と困ってしまいますよね。健全な恋愛であれば、お互いが別々に過ごす時間を尊重できるはずです。もしあなたの恋人がそれを受け入れられず不機嫌になるようなら、相手の依存度や精神的な状態を考慮しつつ、しっかり話し合う必要があるでしょう。
異性との関わりを絶たせようとする
最後は、束縛がさらに強烈になるパターン。「異性との会話や交流は一切ダメ」と、極端に制限してくるものです。たとえば、職場の同僚に異性がいれば「その人と話さないで」「挨拶だけにして」と口を出してきたり、取引先や顧客にも異性が多い仕事の場合、「転職してほしい」とまで言われることも。ここまでくると、正直あなたの日常生活に支障をきたすレベルでしょう。
また、このタイプは友人レベルの異性関係だけでなく、あなたの親族や幼馴染など、どうしても疎遠にできない異性とのつきあいにまで難癖をつけがちです。「幼馴染っていっても結局は男(女)なんでしょ?」と疑いを向けたり、「やむを得ない状況なら仕方ない」と言いつつ無言の圧力をかけるなど、相手を精神的に追い詰める行動を取ることも少なくありません。
もともと仕事などで異性と関わらざるを得ない人にとっては「そんなの無理」という話ですし、どんな状況でもあなたが拒否しきれないことを相手が理解できない状態は深刻ですよね。もちろん、恋人として少し妬いちゃう気持ちは誰しもあるかもしれませんが、度を越して「異性との接点をゼロにしろ」とまで言われれば、それは明らかに不健全。相手の愛情が深いというよりも「不安が大きすぎる」「独占欲が強すぎる」という面が強いといえます。
以上が、束縛する彼氏・彼女によく見られる7つの行動パターンの、さらに詳しい解説です。もしご自身やパートナーに当てはまるものがあったら、ぜひ早めにコミュニケーションを取って、どこからが苦しいのかを具体的に伝えていきましょう。お互いにストレスなく、信頼関係を深められる方向を探ることが大切ですよ。
まとめ
ここまで、「束縛されやすい人の特徴」や「束縛する人の心理」、具体的な対処法をご紹介してきました。
束縛って一見「相手を思う気持ち」から来ているように見えますが、いきすぎるとあなたが疲弊してしまいます。
束縛気質のある女性は受け入れて向き合うか、別れるかはあなたの自由ですが、こういった女性もいるのも事実。
それを知った上で判断する材料になれば嬉しいです。
最後に、やっぱり恋愛って「楽しいはずの時間を共有するもの」ですよね。相手の自由を奪う関係や、相手に怯えて行動を隠す関係なんて、続けば続くほどしんどくなる。
もし今、相手の束縛に悩んでいる、あるいは自分が束縛しちゃってるかも……と感じるなら、ぜひ今回の内容をきっかけに、一歩踏み出してみてください。お互いに笑顔でいられるような、自由で愛にあふれた関係を築いていきましょう!
それではまた次回の記事でお会いしましょう、またね!